嶋村歯科医院

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キラリ亀岡

入れ歯を新調したときに味がわからなくなった

「入れ歯を新調したときに味がわからなくなった。」と言われることがあります。「味は舌で感覚をするのにおかしなことだ。」と悩んでいる方もいます。

舌は感覚の出先機関であり大脳皮質で感覚をします。大脳皮質での運動と感覚分野の守備範囲は左図に示します。口の中に食物が入ってから嚥下までの運動や感覚に関しての分野が非常に大きいことが判って頂けると思います。

新しい入れ歯を使うときに未だ慣れていないのでしゃべりにくい、飲込みのタイミングが変わった、舌や頬を噛みそうになるといった非常に敏感で繊細な感覚の膨大な情報の交錯があり、味覚の感覚が二の次の処理となってしまうことがあります。本人の自然なお口の機能を発揮する為にご本人の慣れも必要ですがかかりつけ歯科医の適切な調整も必要なのです。

大脳皮質横断面

ペンフィールドの大脳皮質での支配領域の模式図は中学校でも習いますよね

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投稿者 shimamurashika
キラリ亀岡 8月号

「食物がよく挟まる」
歯科医師会の嶋村です。
宜しくお願いします。

「歯ブラシをしっかりするのに何かお口の中がすっきりしない。」「時々歯肉から出血がある。」「口臭を気にしている。」といったことを主訴として来院される方が増えています。
これは食物が挟まることでおきやすい一連の症状です。歯の隙間は、50μ弱が理想的です。一方凡そ150μ程度の隙間が一番挟まりやすく掃除しにくい隙間の大きさといわれています。僅かの違いですね。100μつまり0.1mmの違いが食物の挟まる原因なのです。
歯間ブラシやデンタルフロス(糸ヨウジ)で掃除してもなかなか綺麗にならない。第一、挟まること自身が相当うっとうしいですから爪楊枝で血まみれになるまでつつきまわす方もいます。食物が挟まることも、爪楊枝で血まみれになるのも歯茎にとってはいい迷惑です。
食物が挟まるのにはきっと訳があります。そのような方は一度かかりつけ歯科医院でよく相談してみてください。思わないところに虫歯があったり、歯周病が局所的にあったり、かぶせが傷んでいたりすることもあります。また少しの咬み合わせの調整だけで改善されることもあります。あなたの人生の相棒に少し休養を与えてください。(文責 嶋村浩一)

投稿者 shimamurashika
「歯の神経」と聞くと「痛い!」とだけ連想する人へ。

6才臼歯は胎生約15週目で歯ができる袋(歯胚)が出来上がります。歯胚の中では薄い膜を介してエナメル質を作る細胞が外側に、象牙質を作る細胞が内側に正対して並んでいます。そしてそれぞれ生下時に「田植え」をするように後退しながらコラーゲンのネットを作り、少ししてネットの中で石灰化が始まります。6才臼歯は6才で歯が生えて11才歳ごろに歯根の先まで完成します。最終的に象牙質を作る細胞とその周辺に栄養を送っていた血管と神経は歯の中に閉じ込められて「歯の神経」になります。つまり「歯の神経」は歯を作ってきた細胞のケアハウスです。ですから虫歯ができたときにはもう一度象牙質を作って神経を守ろうとしますし、時々痛みを出してSOSの信号を出します。自分が長い時間をかけて作ってきた歯を守ろうとして信号を出すのですね。因みにエナメル質を作った細胞はエナメル質の表面を覆っていて歯が生えた時に剥離して消失します。
「歯の神経」が無くなると歯は急速に弾力性を失い脆くなり歯が割れる事があります。「歯の神経」を守ることは歯を大切にすることに他なりません。80歳になっても20本の歯を持っていよう(8020運動)という考えは生まれる前から始まります。

投稿者 shimamurashika
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